*平和組とネックレス* *平和組長編おまけ*
占ツク 平和組 短編最高ランク : 68 , 更新:
!占ツクに投稿している作品のおまけです¡
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※投稿する際、NGワードとやらに引っかかったので、所々言葉がおかしいです。
*平和組とネックレス*
∽前日談∽
「レトさーん、できたよー」
そう言いながら、店の地下へと繋がる階段から、俺__レトルトのいる1階に顔を出すP-P。
「お疲れさん。流石P-P、仕事早いなぁ」
「でしょでしょ」
お得意のあのお絞りを投げつけたくなるような顔で、自慢げに階段を上がってくる。
「じゃじゃーん」
P-Pは右手を広げ、例のモノ、つまりあの子にあげるネックレスを俺に見せ付けた。
「おぉ、めっちゃ綺麗やなぁ」
まじまじとそれを見つめていると、隣の部屋からドタドタと大きな足音。
「何々!? もう出来たの!?」
「異物うるさい」
「お! いーじゃんいーじゃん!! 流石俺がデザインしただけあるわ!」
俺の言葉を無シしてバカみたいにデカイ声を出すキヨ君に、
「じゃあキヨくん、はい」
よろしくね、と言ってP-Pはキヨ君にネックレスを渡す。
「あ、そっか」
キヨ君はネックレスを受け取ると、ぐっと力を込めそれを握った。
黄色い光がキヨ君の手から漏れる。
よく見ると、爪が長くなっている。
しばらくその状態約30秒。
「ふぅ…。結構力込めといたから、その辺にいる妖怪は早々手だしできねぇ筈」
「じゃあ後はつわはすくんに術かけて貰うだけか」
「あれ、つわはすくんまだ帰ってきてねぇの?」
「今日遅くなるって言ってたじゃん」
そうだったっけ、と言いながらも大して気にも留めていない様子のキヨ君。
カランコロン
ちょうどその時、店のベルが鳴った。
「ただいまー」
「お帰り、つわはすくん」
「タイミングばっちり!」
「おかえり!!」
スーツのジャケットを脱ぎながらこちらに来るつわはすくんに、ほらこれ、とキヨ君がネックレスを渡す。
「お、良いんじゃね?」
つわはすくんのその言葉にキヨ君は目を嬉しそうに輝かせた。
「だろ!? だろ!? だっっっれも俺デザインなの褒めてくんねぇんだよ!!」
「あー」
キヨ君に苦笑いしつつ、つわはすくんはその話を流そうとする。
そんな対応が大人で、まさかキヨ君より年下とは思えない。
「で、俺がこれに術かければ良いんだっけ?」
「そーそー。地下の方に必要な道具とか出しといたから早くやって!!」
P-Pに背中を押され、つわはす君は、はいはいと言いながら階段を下りていく。
「そういやぺーぺー、箱どうした?」
確かネックレスいれる箱あっただろ、とキヨ君。
「箱? キヨくんに渡したじゃん」
「は? 渡されてねぇけど」
「うっそだぁ〜。これ作るときに、邪マだからキヨくん持っててって言ったよ」
「その後1階に行くからって、俺返した!」
唐突に始まる口論の内容に、俺は焦った。
あの箱って、ネックレス買った時についてきたものだから無くしたとなると代用品を探さなきゃいけない。
でも、あんな可愛いネックレスに合う小さな、しかも傷がつかないようなものなんてうちに無い。
別にきっとどんなものでも、いっそ手渡しでも彼女は喜んでくれるんだろうけど、せっかくなら1番良い状態で渡したい。
ほぼ初めて皆でこんな大掛かりなものを作った訳だし。
「言い合ってないで早よ探して!! 明日やで、あの子に会うの」
俺のその言葉に2人はハッとして、バタバタとソファやら机の下やら探し始めた。
「おい! ソファにはねぇぞ!」
「テーブル辺りも!!」
「テーブルの上の皿の中に埋れてへん?」
「そっちも見たけど無かった!!」
「何処に行ったん!?」
▼
この部屋以外にも探したけど、結局見つかる事はなかった。
「っはぁ〜〜〜、もう良いんじゃね? これだけ探したのに見つかん」
「できたよー」
キヨ君の台詞に被ってつわはす君が地下から上がってきた。
「被せんな!!」
「今回はちょっと時間かかったね」
「やっぱこれは気合い入るよ。久々にでかい仕事だし」
キヨ君は安定のむ視。
あ、そうだ。
つわはす君が居た地下は、まだ探してない。
「地下にも無かったんだけど〜」
キヨ君がのそのそと階段から出てくる。
いつの間に下へ行ったんだろう。
「そっかぁ…」
「ん? 何々、探し物??」
不思議そうな顔をして首を傾げるつわはす君に、P-Pが中途半端に答える。
「箱だよ、箱」
「箱…? 箱って、ネックレスが入ってた?」
「そーそー!! つわはす君何処にいったか知らない?」
またも不思議そうな顔をしているつわはす君に俺は聞いた。
すると、
「え、いや知ってるも何も俺持ってるけど」
「はぁぁぁぁ!?」
つわはすくんのびっくり発言。
そしてキヨ君の近所迷惑極まりない今日一デカい叫び声。
「な、なんでつわはすさんが持ってるの?」
予想外に長い時間をかけて探していたものがあっさり見つかったショックからか、そう聞くP-Pの声が若干震えているように聞こえなくもない。
「この箱の後ろのとこの金具がちょっと壊れてたから、セピアさんに見てもらおうと思って持って行ってたんだけど」
「結構探しちゃったんだけど〜」
いや〜ショック、と呟くP-P。
「でも俺、レトさんに言ったよ?」
つわはす君が首を傾げながら呟いた事に俺ら3人は固まる。
強度で言ったら確実に俺が1番やなっていやいや今は別にそういう話じゃなくて。
ぐるっとこっちに顔を向けるキヨ君とP-Pに、俺は叫んだ。
「ごめぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!! いたっ」
蹴りとパンチが飛んできた。
*途中どうやって終わらせようかすごい悩んだ。
セピアさんが出たという事は……?
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友人が描いてくれたカラ松さん。 カラ松girlになりつつあるわたし。
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