GUMIちゃん短編(ポッキーゲームな話)

VOCALOID GUMI 小説
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GUMI×マスター
一人称変えれば、多分男女どっちでもイケる……はず!
つか遅ぇなおい、なんてつっこみはしないでくださいね。
みゅーちゃん、遅れてごめん!!

後ろにある机の前に座ってパソコンを弄る、カタカタという音を聞きながら、私はソファに座ってゲームに勤しんでいた。
「よしっ、もうちょいでボス倒れ――」
「マスター!」
敵が本気を出してきて、技をフルで使ってきてる今、振り向いてる余裕はなかった。なので、
「何?」
下を向いたまま返事をする。
「……マスター」
「ちょい待ち」
「マスター!!」
すると、声がだんだん不機嫌になっていくのを感じた。でも、ここで負ける訳には――
サッ。
「!?」
何をされたのか一瞬分からず、ぽかんと自分の手元を見つめる。空っぽだ。そこでバッと振り返る。
「マスター……さっきから何度も呼んでるのに」
いつの間に止めたのかパソコンは閉じられていて、やっていた張本人であるグミちゃんはソファの後ろで仁王立ちをしていた。その手にゲーム機を持って。
しばらくの間何も操作をされなかったそれから、ゆっくりと悲し気なBGMが流れ……画面に「GAME OVER」の文字が浮かび上がった。
しかしそんなのも気にせず、グミちゃんは背もたれを乗り越えて私の隣へと座り、衝撃的発言をかます。

「マスター、携帯ゲームよりポッキーゲーム……しませんか?」
「……はい?」

ゲームオーバーを悔やむより先に、彼女の言葉で思考が止まる。グミちゃんは、今なんて言った?グミちゃんは、私と――
「ま、待つんだグミちゃ」
「はい、あーん」
「むぐっ」
――ん!?ポッキーを突っ込まれた!?というかグミちゃん、早い!もう食べ始めてっ……!ま、まさかこのまま食べ続ける気じゃ!?
そう思った途端一気に体温が上がり、頭に熱が昇ってくる。楽しそうに笑う彼女の瞳が、僅かに紅潮する頬が、艶やかな唇が、近づいてくる。そして、


ポキッ。


「マスター、顔が真っ赤ですよ?」
彼女は微笑む。それはもう楽しくて仕方ない、というように。
「私、マスターのそんな顔が見たかったんです」
そうして満足げにとたとたと駆けていくグミちゃんの背中に、私は一言叫んだ。

「グミちゃんの……バカぁーーーーーっ!!!」

にゃこ


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私は遅刻なんてもんじゃないね ごめん
グミちゃん可愛いなぁいいなぁ



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