女子高生はスタバで語る。

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最高ランク : 34 , 更新： 2015/07/27 11:33:38

「あなたの優しさに救われた人はいる。逃げていいから、せめてでもいいから幸せになってください」

そんな台詞聞いた瞬間吐き気がした。
何がよくてそんなことを口に出したのだろうかと思うと、この台詞に吐き気と共に乾いた笑いが漏れる。
もし現実にだ、そんなことを語り言いはじめ、それに加えてお涙ちょうだいを狙ってるんだか知らないが泣きながらの特別スマイル。
まったく、夢の見すぎもいいところだ。

でもきっと、この世界ではこんな台詞ごときに救われる汚れしか知らなかった子が救われるのだろう。
この世界に絶望してた子が、こんな御託を並べた言葉で優しくなれるのだろう。それならどけだけ幸せなのだろうかこんなくそみたいな世界。

本当に笑える。

自嘲が溢れる。

実際はどうだろう。
こんなにも狂い汚れ、醜く変貌を遂げてしまったこの世界の末路は所詮はこんな程度である。
いくら美しく高貴に華やかで甘い匂いを漂わせている花でも所詮は花。
いずれは汚く醜くしぼんで、悪臭を放つただの汚物となる。

世の中狂っている。
そのなかで気高く踊る私たちの末路。
それはきっと。

花のように悲しい人生なのだろう。

「あー面白くなかった」
「なにそれ。チョーつまんなそう」
「当たり。ただの作者の八つ当たり感が半端ない」
「だからBOOK・OFFで半額だったじゃん。しかも新品で」
「あーあ、私の250円を返せー」
「まぁまぁ。今回は私の奢りにしてあげるから」
「よっしゃ。って、あーあこぼしちゃった」
「うっわ汚くなった。この本捨てたら？」
「だね。そうする」

女子高生はスタバで語る。
(おめでたい話のひとつも書けない作者に対して一言、250円を返してください)