愛なら目分量0.1あるさ、

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最高ランク : 5 , 更新： 2015/06/08 15:25:27

さてさて。皆さん質問です。
思春期の高校生男児と言えばとてつもなく不健全なイメージ、または印象が強いですが実はそこには神秘とも言われるピュア野郎が潜んでいることを。

事の始まりはさっそく一年生、夏休み中のバスケ部の練習の時である。
先ほど彼女に追い出されてからの話だ。

彼は同じバスケ部員の仲間たちと恋バナというのに熱中していた。またそんな女々しい男たちだと蔑む前にまぁ、待ってくれ。
彼は両立型であり口が悪いのがたまに傷であるイケメン、癖っ毛のツンツンボーイでありそんな恋バナは冷たくあしらっていたのだが遂に彼に矛先が向いた。

「おいおい、宮越もいるだろー。蒔田のことが！」

「そーだそーだ！！宮越にもアオハルあんだろー」

そうそう、今まで彼と読んでいたのは宮越悠くんである。幼馴染みは蒔田陽葵。まぁこの先出てくるのは彼と彼女としてだが。

彼は彼女の名前が出た瞬間肩がほんの数ミリ上がった。おぉ流石分かりやすいやつだ。気づいていないのは多分彼女だけだが。
彼は死んだような目をして発端者のお腹を腹パンした。
彼の拳は見事にクリティカルヒットし、発端者は口から空気砲を出した。

「ば、ババババーカ！！！滅べ！」

阿呆か。

そんなに分かりやすい阿呆丸出しで反抗するとは立派なおつむかついに吹っ飛んでどっかいったのか。
そんなこんな毒もきっと今の彼には届いておらずただ悶々と彼女のことを思い浮かべて妄想してるのだろう。
なんてやつだ破廉恥なけしからん。

さてさて、このツンツンツンツンツンデレボーイが彼女の前で可愛くデレを発動させるのははてまて、いつだろうか。

愛なら目分量0.1あるさ、
(それは表。内心じゃ10000000なんて軽く超えてる)