十二国記新刊すべて読み終えたのでネタバレ感想書きました

白銀の墟玄の月 十二国記 ネタバレ
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更新: 2019/11/10 17:02:28

考察ではなく、ただ思ったことを綴っただけの感想ですが、大事なことをどんどんネタバレします。

未読の方はまず読破することをおすすめ致します。


















スクロールありがとうございました!

そういえば、『白銀の墟 玄の月』の感想を送ったら抽選で12人にポスター3枚+サイン入りポスター1枚があたるらしいですよね。

当選は難しいでしょうが、手軽に小野不由美さんに新刊の感想を送れることが何より嬉しいです。

詳しい情報と応募フォーム等⤵
https://www.shinchosha.co.jp/12kokuki/log/103.html

***
※思いっきり雰囲気ネタバレするので、内容も予測できてしまうと思います。未読の方は本当に読まないでください。


読んでいる途中、本当に読み終わってしまうのが嫌で嫌でたまらなくなりました。

残りのページ数が少なくなっていくのが嫌で、ずっと読んでいたくて、何度も左手の紙の厚さを確認していました。

そして、本当に、この本を読めてよかった。小野不由美さんに出会えてよかった。読みすすめるたびにそんな思いが湧いてきました。

こんなに夢中になれるものに出会えたということがすごく嬉しくて、本当に幸せでした。


それにしても小野不由美さんを好きになって、こんなにも嬉しいことばかりで、新刊が読めて、好きになって、本当によかったです。

小野不由美さんを信じても、大丈夫でした。
結末が尻切れトンボになったらどうしようとか、筆力が落ちているかもしれない、とかそんなことを不安に思っていましたが、すべて杞憂となったことが嬉しいです。
それどころか私が期待した以上のものを与えられて本当に、すごい方だと思います。

生きていて良かった。この本に会えて良かった。本好きで良かった。小野不由美さんを知れて良かった。心の底からそう思った。


※具体的に重大な内容のネタバレとほのめかしをします。未読の人は本当に見ないでください。死にます。

登場人物たちのセリフに、既刊での出来事が脳裏に浮かび上がってきて泣きそうになりました。

そして、泰麒がいたましくてなりませんでした。そんなことをしなくていいのに、と思いました。そうせざるお得なかったことが悲しくて、自分も悲しくて痛くてつらくて、そんなことをしないで、と。


3巻では、小野不由美さんの他の小説のように一気に事態がすすみ、その面白さ、伏線や設定の緻密さに畏れすらいだきました。
また、少しずつ戴の民が救われ始めていて良かったと心から思いました。
『月の影 影の海』の下巻に入ってからの一気に視界が広く明るくなったのと同じ感じでした。

3巻を読んでいる間は「3巻でこんなに面白いだなんて、4巻はどうなってしまうのだろう」と思っていました。もう、本当にとにかく目を離せなくて、ここまで面白い本が読めるのが嬉しくて幸せでした。いたましいこともあったけれど、それによって心が揺さぶられる快感がありました。


※4巻のネタバレをします。かなりの重大事項なネタバレです。

推理小説の犯人とトリックと動機。

恋愛小説での誰とくっつくかと告白の言葉。

バトルものでの勝敗。

それぐらい重要なことのネタバレです。
万一未読の方でここまでいらっしゃった方がいれば、即座にこれを読むのを止め、新刊を読破することをおすすめいたします。


4巻では、戦場南の歌詞が出てきたあたりから不穏な空気が漂い始めたと思います。

私は英章、臥信らが助けに来ると信じていたので李斎、霜元らが敗しても
「大丈夫!きっとこのあと英章来るよ!!」と思って読んでました。

救いがないまま終わるのか、と覚悟したのは驍宗処刑に際し、覚悟を決めた泰麒、李斎らを見たときでした。その選択をするまでにどう考えたかを知り、納得し、その結末を納得して受け入れられると思いました。

泰麒と驍宗が言葉をかわすところ、泰麒が転変したこと、名乗りを上げた英章、待っていた臥信、そこからの展開は息もつかせぬほどで、とにかくこれで戴は救われるんだと思って、ただ、良かったと言う気持ちでした。

皆白、花影もいて、無事でいたのか、と嬉しかったです。

そして、亡くなってしまったたくさんの人たちに思いを馳せれば悲しくてしかたなくなります。
「病んだ」ままに死んでいった人。ついぞ驍宗帰還を知ることなく命を終えた人。戦死した人、犬死にした人。ほかにも、後遺症が残る人。消息が知れなくなった人。戦場南の歌詞通り野晒しとなった遺体。

これからまた阿選と驍宗との最後の戦いがある。まだ終わったわけではない。

それでも気候は穏やかになり、園糸ら民は明日を信じる。過去にこの先どうなるかもわからず、未来を信じられなかった民が、今の自分の行動が確実に未来につながっていると信じられるようになった。穏やかな結びの場面の最後、一点の不吉さを残して物語は幕を下ろす。

『戴史乍書』には驍宗が暦を改めたことまでが記されている。「明」という字は、窓という意味の「日」の横に「月」を添え、窓から月明かりが差し込む様子を示したもの。* 「幟」は「のぼり」という読みの通り、目印となる旗という意味。
(*https://www.excite.co.jp/newhttps://www.excite.co.jp/news/article/TokyoFm_N5eAaQxi13/s/article/TokyoFm_N5eAaQxi13/)

新しい時代がくる。「明幟」という歴の通り、戴国に一条の光がさすことを祈る。

雪華


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