【小説】出会い【紀葉+冬也】

小説
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最高ランク : 24 , 更新: 2016/03/28 21:54:13

「は……?」
紀葉の声を聞いたのはその言葉が初めてだった。

△▼

三日月に照らされ、怪しく光る館。
その館は今日の俺の仕事場だ。

屋根の上から、ひらりとジャンプをし、館の裏門に着地する。
と、俺に向けて一斉に光が当てられた。

「いたぞ!!!」
「このこそドロめ!もう逃げられないぞ」


警備員の目すらも惹きつけてしまう俺の美貌。まさに罪な男だ、俺は。

「スポットライトか……、いいじゃないか。主役の俺にぴったりだ」
「だが……、俺を捕まえようとするなんて百万年早いんだよ!」

そう叫ぶと同時に真っ赤な一輪のバラを残し、ひらりとマントを翻すと、警備の目を潜り館内に侵入する。

うん、さすが俺。楽勝、楽勝。

館内を突き進み、突き当りの部屋に入る。

そこにあったのは、俺の狙っていた美しい宝石。ではなく、少女だった。

「は……?」

彼女はくりくりしたビー玉みたいな目を歪ませてじっと俺を見つめる。

「え……?」
まさかの計算外でたまらず俺も、質問返しをしてしまう。くっそ、怪盗を初めて以来の誤算だこれは。
しかし、そんなおちゃめなミスをする俺、なんと素敵なんだろう。

「いや、『え……?』じゃなくて。あんた誰。」
顔を歪ませたまま彼女は、俺に尋ねた。
驚きと、あからさまなイラつきが見事に顔に出ている。正直に言うべきか言わないべきか迷っていると、彼女は早くしろよと言わんばかりの目つきで舌打ちをし始めた。

「フッ、俺こそが今話題のスーパーイケメン怪盗様さ。」
とっさに俺が言うと、彼女は今までよりも更に、顔を歪ませはぁ?、と言い放つ。
しかし、数秒後には目をパッチリ開いた。喜怒哀楽がはっきりしている子なんだろう。

「あぁ、貴方がテレビで話題の……」
そう呟くと彼女は俺に向かって勇気を振り絞るように、いや実際にはそんな風に感じなかった、感じさせなかったのだが、ギュッと固く握りしめた拳がそれを物語っているように思わせた。

とにかく、勇気を振り絞るように彼女は俺に言った。
「ねぇ、あたしを連れて行って。 どうせこの館にいてもつまらないし。いいでしょ」

彼女は素早く荷物をまとめ俺に向き直った。
「さ、決断は? 怪盗サン」



「……いいだろう!!」
この時、どうしてこの決断をしたのか自分でも分からない。ただ、思い当たるとすれば彼女をあそこから、あの空虚に満ちた館から連れ出したかったのかもしれない。

「俺は冬也。このスーパーイケメンな名前を忘れるなよ! 貴様の名はなんだ!」
彼女は「貴様って……、てか自分でイケメンとか何言ってんだろあの人……」と、不服そうな顔をしてぼやいたが、その名前を口にした。

「……アタシは紀葉。よろしくお願いします、冬也さん」

△▼

ハァイ、見事に月姉さんの設定と真逆になりましたエヘ♡((

私は最初、紀葉ちゃんと冬也さんの設定を見て、上の小説が思い浮かびました。
なんて言うんでしょうか、ナルシストだけど自由に生きている冬也さんが羨ましくて……みたいな。

見事に逆になったね!!!てへぺろ!!!(

まぁ、新キャラも来たことですしもっかい書けたらなぁなんて思ってます。
では〜〜

斉藤


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ああああああすっごい!!!!2人が動いている!!
見ていてすごくドキドキして、楽しかった!!
ぜひ、また好きな時にまた書いてみてくれたら嬉しいな…│ω°)
本当にありがとう!!(´;ヮ;`)


竹雀
2016/03/28 22:12:48 違反報告 リンク


あああ、こんな咄い文でごめんね……!!
ものすごくいたたまれない……(ヽ´ω`)
それでも、頑張って書いたから喜んでくれたなら良かったぁ!!✨
うん!! またぜひ書かせていただくね!!✨


斉藤
2016/03/29 5:32:54 違反報告 リンク


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斉藤さん
2016/06/24 8:08:37 斉藤 5


ポンコツ脳とはっぴーらいふ
2016/06/10 20:06:32 斉藤 2 5

はぁい、どうも。斉藤です。 今日は結構な早起きしましたー 5時43分……だったか...


近状報告
2016/06/06 8:28:14 斉藤 6

はぁい、お久しぶりな斉藤です。 めっちゃ久しぶりな気がするし、実際久しぶりな...



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