青空の妄想 2020.03.11.

夢主 夢小説 落書き
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更新: 2020/03/11 6:00:57


早口熱血漢×武闘派少女ってアリ?【早川充洋】
*小話*「友達の境界線」

【浦城Side】

4月。死に物狂いで受験をどうにかパスし、私は晴れて海常高校1年生になった。
昨日が入学式で、今日から新しい高校生活が始まるのだ!
いやー、にしてもいい天気だな~。
窓の外にある快晴の空を見上げ爽やかな空気を感じていた私。それだというのに...

「あ、泉遅かったな!もうすぐ先生来(る)ぞ!」

私の目の前には、爽やかな空気とは全くそぐわない暑苦しい男がいたのだった。

浦城「あーも!なんであんたがこんなところにいんのよ!マジふざけんじゃないわよぉ!!!」
早川「なんでって...泉忘(れ)たのか?お(れら)同じク(ラ)スになっただ(ろ)?昨日だって会って」
浦城「覚えてるわよ!わざんざ説明台詞ありがとよコンチクショー!!!!!」

コイツは小学生から幼馴染の早川。残念なことにコイツと同じクラスになってしまい、私の華々しい高校デビューは一瞬にして終わりを告げたのだった。
浦城「そもそもなんであんた海常受験したのよ!バスケの強豪校なんてもっといっぱいあったのにぃ!」
早川「いやお(れ)がスポーツ推薦で先決まってたんだけど....;;」
浦城「うるさいうるさいうるさーい!早川のバーカ!」

言うだけ言って昨日決められた席に着席する。
乱暴に引いた椅子の音に後ろの席の生徒がビックと体をすくめたが、そんなこと気にする余裕もないくらい、私は苛立っていた。

浦城「あー、失敗したぁ............」



【桜Side】

4月。私の名前の花が咲き誇る季節。
でもおんなじ名前の私は咲き誇れそうになかった。

小中一貫校で育った私は、高校もずっと一緒だった友達と同じ高校に行こうとした。
でも肝心の本命受験が落ちた私は、1人で海常高校の門をくぐったのだった。

無事に本命高校に受かった皆のグループLINEが和気藹々と通知音が鳴り響く。
桜「.....皆いいな、楽しそうで。」
私はその通知をオフにし、何度目かわからないため息をついた。

ずっとおんなじ友達といたから、今更友達の作り方とかわからないよ...。
何人か同じ学校の子はいるにはいるけど、話したことが全くない。そう思っている傍から皆周りの子と仲良くなっていっていた。
すごいな、どうやったらあんな風に話しかけれるんだろ...
どのみち、私なんか無理だろうけど...

ガタッと引いた椅子の音に身をすくめる私。
こんな臆病者に友達なんて作れるのかな...。


【輝Side】

アタシ日向輝は、4月から神奈川に引っ越してきました。
やっぱり海常の校舎綺麗だなー。

アタシは元々東京に住んでたんだけど、ちょっと事情ていうか、色々考えがあり仲良しのリコとしゅんと、兄のじゅんぺーと別れて1人海常を受験した。
受験して受かったまでは一安心だけども...
見渡す限り、知らない子。
まあそのうち誰か仲いい子できるかな?

「うるさいうるさいうるさーい!早川のバーカ!」

いやうるさいのはあんたじゃんと心の中でツッコミながら声の主を見ると、入り口で背の高い男女が喧嘩していた。
なにあれカップルの痴話喧嘩?是非ともやめてほしい。
そう思ってるとしゅんからメッセージが届いた。
「天下とるんだってさ」という短文と添付写真があった。
添付写真には
輝「うわー...似合わなー....」

つい数日前まで黒かった髪を金に染めた兄が写っていました。



【浦城Side】

早川「泉ー!飯一緒に食おーぜ?」
浦城「はぁ?(低音」

午前のオリエンテーリングが終わり、さあお昼に行こうとしていたら、この能天気男に捕まってしまった。逃げる暇もなかった。
朝は少し目立ってしまったので、声を抑えめに努力する。

浦城「なんで私があんたと一緒に食べなくちゃいけないの。」
早川「だって一緒のク(ラ)スになったんだし。中学はずっと別ク(ラ)で....」
浦城「意味がわからん。」

なんだその理論。
怒りを通り越して呆れさえでてくる。

浦城「あんたもう高校生なんだから、男子と食べなよ、私も女子と食べるから。」
と謎の理論に謎の説得で返し、手でシッシとし早川をおいやる。
でも早川は「えー...」と立ち去ろうとしない。

くるっと振り向いてみると、真後ろに栗毛の女の子が俯いて座っていた。
顔はよく見えないけどきちんと制服を着こなしている辺り真面目そうだ。

浦城「ねえ、一緒にお昼食べよ!」


【桜Side】


「ねえ、一緒にお昼食べよ」

頭の上から声が降り注ぐ。ゆっくり顔をあげると、羨ましいくらい綺麗な黒髪の女の子がこちらを向いていた。

桜「え、私?」
「そうだよ。それとも誰かと約束してる?」
桜「し、してないっ!」

思わず声が大きくなる、嬉しくて。
彼女はそんなことを気にせず笑っていた。
「じゃあ一緒に食べようよ。ほら私はこの子と食べるんだから行った行った。」
「んー.......」
そう一緒にいた男の子(背大きい)に言い、男の子は不満そうに去っていった。
彼氏さんなのかな?なら悪いことしちゃったかな、もしかして。
「んじゃ、学食いこ。ここだとうるさいのいるし。」
桜「え!あ、ごめんなさい私お弁当だから...」
「私もお弁当だよ?学食でお弁当食べる人いるらしいしよ。」
桜「そうなの?」
「だから行こ行こ。」

そういってお弁当を持って二人で廊下に出る。
立ってみるとその子はさっきの男の子に負けないくらい背が大きかった。
足とか長くて美人さんだ...
「えっと、私、浦城 泉。よろしくね!」
桜「し、枝垂 桜です。よろしく浦城さん...」
浦城「同級生なんだからさん付けとかいいよー(笑)泉ってよんで!桜ってよんでいい?」
私なんかよりずっと咲き誇った笑顔でいう泉ちゃんに私は頷くことしかできなかった。


【輝Side】

輝「うわっ、人多っ...」

いきなり一人暮らしが始まった人に朝から弁当作ったり買ったりする暇など作れるわけにもいかず、自然と学食へ来たアタシ。
おばちゃんのオススメランチを買い終えた頃には学食の席がほとんど埋まっていた。
失敗したなー、売店でパンでも買って教室で食べれば良かった...。
後悔しても遅く、少しでも空いてる席を探すアタシ。すると、

「おーい、良かったら一緒に食べる?」

そう声をかけたのは、お弁当を食べていた2人の女子の内の1人。
よく見ると見覚えがある。
輝「あ、今朝の痴話喧嘩カップル」
「ち、違う!誰があんなヤツと!!!!」
「え、あれ彼氏さんじゃないの?」
「違うから!桜まで変なこと言わないでよ!」
思わずポロリと言ってしまったアタシに痴話喧嘩彼女は真っ赤になって否定する。
まあ声をかけられたのはありがたいので、遠慮なく座らせてもらった。

輝「同じクラスだよね、アタシ日向 輝。正直助かったわ。危うく怖~い上級生と相席するとこだったわ笑」
「それはどういたしまして(笑)私は浦城泉。泉でいいよ。輝って呼んでいい?」
輝「別に構わないけど、んでそっちが」
「あ...私は枝垂 桜です。よろしくね、輝ちゃん?」
輝「うわっ、久々にちゃんづけされた...なんかむずがゆいね。」
桜「ええ!?ご、ごめんね?」
輝「いや、謝らなくていいけどさ(笑)しだ...桜と泉っておなちゅーなの?」
浦城「いや、さっき初めて会った。」
輝「嘘でしょ、仲良くなるの早すぎでしょw」

そう見られても可笑しくないくらい、二人は仲良かった。
だから中学が一緒なんだとばかり思っていた。

浦城「桜ってどこ中?私は藤坪中。」
桜「私は朧月大付属中学...」
浦城「うぇえ!?そこってお金持ち中学じゃん!うわー、公立育ちの私には光がツヨイヨー...」
桜「そ、そんなんじゃないよっ!?それに...私そこの付属高落ちたし...ここ、滑り止めだし....」
と、分かりやすく落ち込む桜。
輝「まあまあ、いいんじゃない?きっと神様がこっちの方がいいよってしてくれたんだよ、きっと。アタシは言ってもわからないと思うけど、東京の蟬ヶ谷中学ってとこ。」
浦城「えー、東京からわざわざ?まさか一人暮らし?」
輝「うん、寮暮らし中」
桜「寂しくない?お友達とか家族と離れて...」
輝「うーん、寂しいけど電話するし、それよりも悲しいことがあるから...」

ふたりは頭に?を浮かべる。
いや、でもこれはアタシにとって一大事なのよ...

「黄瀬くんと離ればなれになったこと...」


【浦城Side】


黄瀬くんとは?なんだろ?彼氏かな?
先ほどとうってかわって項垂れる輝にどう声をかけていいかわからずいると、突然隣に座っていた桜が立ち上がった。

桜「輝ちゃんも黄瀬くん好きなの!?」

それは今まで聞いたことない声と見たことないキラキラした瞳で桜は輝に聞いていた。

輝「え、桜も好きなの!?」
桜「受験終えてからハマっちゃって////カッコいいよね黄瀬くん!!」
輝「わかる!キセリョまじ尊い!!
東京なら会える確率まだあるけど、神奈川じゃほぼ0じゃんって!!!そこだけが悔い!!!!!」
と私の頭の上で互いに固く握手をする2人とおいてけぼりの私。
浦城「えと、黄瀬くんって...有名人?」
ぐんっとこちらを見る二人の顔が怖い。
輝「今大人気のモデルの黄瀬くん!かっこいいし、イケメンだしバスケだって才能ありでキセキの世代の1人って言われてるんだよ!」
桜「毎月どこかの雑誌に載ってて今本当に売れてるんだよ!」

輝のスマホに映る彼は確かに顔が整ってるけれど、なんかいかにもチャラそう...
などそんなことを口にしようものなら私はこの子達に蜂の巣にされるであろう。

浦城「そ、そうなんだ...;;」
輝「キセリョかっこいいよね....」
桜「うん、素敵だよぉ///」

***

輝「でも桜、雑誌持ってるならもっとお洒落しなよ。」

一通り食べ終わり教室に帰っている途中輝が桜にそう言った。
そういわれた桜は、校則通りの着こなし。前髪も眉が見えてしまいそうなパッツン。
確かに桜の顔が可愛い分勿体ない気がする。

桜「...したいけど、手帳見たらこの姿で登校するようにって...」
「「そんなの無視しなよ!!」」
私と輝が見事にハモる。
浦城「海常は割りと校則緩いから。まあ、勿論守らなくてちゃいけないのもあるけど、特に服装なんて形式だけだよ。節度さえ守ってればOKOK」
輝「その通り!せっかく女子高生になったんだからお洒落しないと損じゃん!」
桜「そ、そうかな....」
浦城「じゃ今週の土曜、3人で買い物いこうよ。桜の制服かわいくしよ!」
輝「賛成!ついで色々神奈川教えてよ。オススメのお店とか!」
浦城「OK、調べとく。って、桜大丈夫?ぼーとしてるけど...」
輝「てか勝手に色々決めちゃったけど大丈夫?嫌なら嫌っていいなよ?」

ぽかーんとしていた桜に心配する私たち。
桜ははっとしたように笑っていった。

桜「あぁ、ごめんね。なんか友達みたいだなって思って...........」

輝「え、桜?」
浦城「何言ってるの?」


「「私ら友達じゃん」」


そう当たり前に言う私らに桜は咲き誇った笑顔で返したのだった。


Fin


*********************



という話が思い付いていたのがようやく書けました。

お久しぶりです。青空です(*´・∀・)ノウィッス

3人がおともだちになるまでのお話。
思い付いたときは全て桜目線で書こうと思っていましたが、書き始めると3人が代わり番子に語る小話になっていました(´∀`)アレレ?

まあたぶんおおよその皆さんが予想していた通りかなー?と思っとります。
大体全部浦城が声をかけてくノリ(笑)

そういえば、早浦の中学校名名付けました(笑)
今回も○×中学にすべきか悩みましたが、いい加減名付けようと思い(笑)以後出るかわかりませんがな!!!

イラストは高1の頃に3人でとったプリクラという設定。
にゃんにゃん描いたのは桜かな?
ちなみにデコの仕方が古いと思った方!私が最後に撮ったの小学校低学年やねん…私の時代これやねん…許せ。

ではこのへんで!

【青空】


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