命令①：黒歴史大公開！

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勇気の翼よ、夕空を切り裂け＿＿

どうも、皆さんこんばんは。

橙翼深兎です。

今日は、灰羅からの命令「黒歴史の公開」を行います。

ひえ〜！

じゃあ、いきますよ。

実は俺……

小６から中２にかけて、重度の厨二病患者だったんです！

せっかくなので、そのときの様子を小説で書いてみます。

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「なあ、どうして悪役は主人公になれないと思う？」

中学１年の夏休み。

部活からの帰り道で、隣を歩く友達の深兎ちゃんが唐突に言った。

「そんなの知らないよ」

私はテキトーに返事をする。

「そうか……俺は、こんなのおかしいと思うんだよな。悪役が主人公になったら絶対に面白いと思わないか？」

「はあ……」

「だから、書こうと思う。悪役が主人公の小説！」

深兎ちゃんは声高らかに宣言する。

――そう。

この子、部活には熱心なんだけど……かなりの厨二病。

この前「俺は魔王の転生体だ……」なんてぶつぶつ独り言を言っていたのも聞いてしまった。

まるで漫画のような重症っぷりだ。

「でも、悪役が主人公の小説なんて書けるの？」

深兎ちゃんはこう見えて結構優しいから、悪役の気持ちなんて書けない気がする。

「心配するな。俺は悪役なんだからな！たぶん前世は魔王だと思う」

……そんなわけあるか。

ほんと、深兎ちゃんは悪い人ではないんだけど、厨二病の度が過ぎるよ……。

「前世が魔王はないでしょ」

「分からないぞ？いるかもしれないじゃないか」

「いたとしても深兎ちゃんではないと思う」

「なんでだよ！俺は性格の悪さじゃ誰にも負けないぜ？」

「いや、深兎ちゃんは性格悪くないから」

ボランティア活動大好きな深兎ちゃんが、性格悪いわけないじゃん。

私はそっとため息をついた。

「まあ、とにかく書くぜ。悪役は俺の憧れだからな！」

「厨二病」

「大丈夫だ、俺の厨二病はまだ軽い方」

十分重症だと思うけど？という言葉を飲み込み、

「はいはい」

と空返事。

それから、家に着くまで厨二病のイタい話をたっぷり聞かされたのだった。

………………………………………………………

恥ずかしい！！！

俺の友達目線で書いてみました。

あのときの俺、マジでイタかった……。

ちなみに、これは全く誇張してません。

マジでこのくらい重症でした。

では、恥ずかしいのでこのあたりで終わらせてください！

それでは！

＿＿ひろがる夢よ、朝日を呼び覚ませ