10＊怪談話

本日は こはく 主催の『うろぐひゅーどろどろ祭』の投稿でございます🙌🏻

実話を元に少々脚色入れたもの二篇
タイトルは
『 Y 』『肝試し』
とでもつけておきましょうか。
タイトルのセンスは母のお腹の中に置いてきました。

それでは。

『 Y 』

これは高校生の頃の話です。

俺は高校の頃、Ｙ というやつと仲が良く行動を共にしてました。

そいつとは家が近く、お互いの家に泊まりに行くことも多くあるため、俺の両親もＹのことはよく知ってました。

とある日の帰り道。

俺たちは近所の公園で炭酸片手に1時間程だべった後自宅へと帰りました。

俺の家はマンションだったのですが、その日は鍵を忘れてしまったため、エントランスにて部屋番号を打ち母に文句を言われつつ自動ドアを開けてもらいました。

「ただいま」と言う俺を出迎えてくれた母は、俺を見ると途端に不思議そうな顔をして言いました。

正確に言えば俺の背後を見た途端に。

「あんた、Ｙくんはどこに行ったんさ？
一緒に帰ってきたんやろ？まさか、玄関の外で待たせっぱなしじゃないやろうね。」

俺には母の言っていることの意味が全く分かりませんでした。

なぜなら、その日Ｙはバイトが入っていたため、公園を出てすぐに解散したのです。

なので母に「え、今日は1人で帰ってきたよ。」と何度も言うも信じる様子は無く、「何馬鹿なこと言っとん。はよ家上げてやりなさい」と聞く耳持たず。

痺れを切らした俺は少し怒り気味に「Ｙとは今日公園で解散したから！」と言ってしまいました。
そこまで言うと母はさすがに信じてくれたのか「そ…」と納得のいかないような様子で言いました。

しかしなぜ俺が今日Ｙと帰ってきてると思ったのか。

疑問を口にすると母は言いました。

「だって、エントランスで鍵開けた時あんたと一緒にＹくんが入ってきてたから。」




後日、気味が悪くなった俺と母は共にお祓いをしてもらいました。

その時、こう言われました。

「あなた、××公園に行ったでしょう。」

確かに、俺が行った公園は××公園でした。

聞いた話によるとその公園にある、あまり手入れのされていない小さな祠に住み着いていた霊が着いてきていたようです。

『 Y 』 了

因みに、このお話は学校の先生から聞いた話となります。

余談にはなりますが、その先生は少し不思議な人で授業中誰も何も話してないのに「誰か今話してなかった？」「今鼻歌歌ったの誰ー？」とよく聞いてきます。

教室にいるのか、先生に憑いているのか。
はたまた、単なる空耳か。

教室になにかがいると思うと少しワクワクするものがありますね 笑

『肝試し』

私の学校では毎年5年生は「自然合宿」という2泊3日程の行事があります。

登山やキャンプファイヤー､カレー作りなどのスケジュールに組み込まれた肝試し。

これはその肝試しで起こった話です。

肝試しの内容としては「班ごとに小さな神社に予め先生が置いたお札を取ってくる」という今考えると至極簡単なものです

そしてその神社までの道中には、脅かし役の先生が数名配置されていました。

私たちの班は最後でしたのでその脅かし役の先生も一緒についてきて集合場所に帰っていました。

何人かの先生と合流する中、当時私たちの担任だった先生とも遭遇しました。
しかしその担任の先生は私たちを脅かすことも無く静かに着いてくるだけです。

いつもハツラツな担任なので不思議に思った私は友人と
「あれ、〇〇先生元気なくない？」
「だよね。どうしたんだろ」
なんて話してました。

そうして色々話しているうちにお札の置かれてある神社へと辿り着きました。
班長がお札を取った後、思い出として集合写真を撮ることになりました。

写真を撮り終えみんなのいる集合場所に戻った私と友達は、思わず驚き顔を見合わせました。

なぜなら私たちと一緒に行動してたはずの担任がそこに居たのです。
話を聞くと、ずっとその待機場に。


では、私たちが肝試しの道中で見た担任は誰だったのでしょうか。

1つ確かなのは、集合写真の際私の隣に立っていたのは担任で、現像された写真にはその様子も映っていたこと。でも顔はピントがズレているのかぼやけていること。それだけなのです。

『肝試し』 了

以上二篇。いかがだったでしょうか？

少しでもお楽しみいただけたなら幸いです🤲🏻

最後にもうひとつ怖い話しておきましょう。












今年もあと1ヶ月程で終わり。

時の流れは恐ろしいものですね笑。


それでは皆様良い夢を🐑💤💭