09 旧友3

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最高ランク : 2 , 更新： 2023/07/13 22:15:11

※駄文注意
※何故小分けにして投稿するのかって？その方が描きやすいからだよ！
※主人公の名前飯島狂夜(ｷｮｳﾔ)君に変わりました。まぁでも、多分主人公の名前まだ呼ばれてないはずだし大丈夫っしょ（）
※前回のあらすじ→前回の投稿見ろ((

「…玲斗…」
「…久しぶり、だな。狂夜。」
「…なんで、お前が、ここにいるんだよ…」
「…別に、なんでもいいだろ。この区域、俺の家の近くだしさ。」
「…あ、そう…か。」
突然の再開に少し戸惑いつつも、俺は冷静になろうと少し必死になった。
…落ち着け、落ち着け。俺はもうこいつの金蔓でもなんでもない。もうこいつには従わない。俺はもう自由の身だ。
…それから、少し深呼吸をして、頭を冷やす。
…もう大丈夫。俺はもう大丈夫だ。
あの頃は、恐怖心から言いなりになってた。でももうそんな恐怖心もない。大丈夫。
「…なぁ、お前は…これからどこに行くんだ？」
「…本屋だよ。学校は、休みだから。そういうお前は、どこに行くんだよ」
学校に行っていない。…という事実をこいつに教えるわけにもいかない。だから適当にごまかしながら、俺は玲斗に質問を返した。
「…俺は…その…」
と、玲斗は少し答えたくなさげな反応を見せた。…人に聞いといてその態度はなんだ。しっかり答えろ。
まぁ、順当に行けば学校か。休んでるならこの後遊びか…そんな所だろうが
「…何処にも、行かねぇよ」
…予想外の反応が、俺に帰ってきた。
「…何処にも行かないって、どういう事だ？」
「…行きたくないんだよ。学校にも、ゲーセンも。何処にも。何処かにあいつらがいたらって思うと…怖いんだよ。心の底から。」
「…あいつらって、誰の話だよ。」
「…それ、は…」
と、玲斗は少し震えていた。…恐怖心からだろうか。中学の頃はこんな奴じゃなかったはずだ。
…そういえば、話してて思うことがあった。中学の頃のオラつきや、恐怖心を煽るような覇気が、こいつから消えてる。
…何があったんだよ。こいつには。
俺は、こいつから逃げたくて必死に勉強してて、少しはいい学校に入れた。…そこまで勉強ができる方じゃなかったけど、玲斗から離れたい一心で、勉強して、のしあがった。
そのおかげか、俺はこいつから離れられた。別の学校に入れた。
それから、楽しい学園生活が始まるかと思えば…まぁ、今の俺の姿があるのだが。
…でも、
「…お前の話くらいなら聞くことができるはずだ。話せよ。…何があった？」
…そう、俺は玲斗に問いかける。
…それから、震えた声で、玲斗は呟いた。
「…場所、悪いから変えよう。ここじゃ、話しづらいし…」
と、俺に告げて玲斗は歩き出す。俺は、それについていくように歩みを進めた。