終わる気がしない長編小説

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最高ランク : 159 , 更新： 2017/08/23 11:38:15

『君と俺の知らない関係』

あれから俺達は5年も経ち、今では地上波テレビもラジオも出させて頂けるようになった。
もちろん酒は飲めるようになり、ガヤガヤと本当に家族以上の関係のようになっていた。

「隼、うるさぁいw」

今は酒を飲みながら騒ぐ隼を玲於はこついていた。

ﾋﾟｺﾝ

スマホが聞き慣れた音をたてた。
それは全員からでグループに送られてきた事が分かった。
誰が送ってきたのかはすぐに分かった。
もうひとつのGENEグループ。そこにはHIROさんが入っている。

『マネージャーさんが調節してくれて明日はオフになったよ。折角の機会なんだから久しぶりに里帰りもしろよ？』

あ、そっか、里帰りか…。

久しぶりだししようかな。

『気を使っていただきありがとうございます。お言葉に甘えて里帰りさせていただきます。』

俺を筆頭に皆返していった。そんな中玲於だけが浮かない顔で画面を見つめていた。

「玲於…？」

「俺、里帰りするところ無いんだけど…。」

「絶対じゃないよ？HIROさんの１つの提案だよ。」

慰めるように背中を撫でるとそうだね、と笑った。

「たでーまー」

「あら、おかえり！」

キッチンから母さんの声が聞こえた。
父さんは仕事なのかと思い寝室を開けると二日酔いなのかスマホを片手に寝ていた。

「もー、父さ…」

だらしないなぁ…。と手の中からスマホを取り上げたら驚きの未送信メールの文章が書いてあった。

『可愛い子供たちラブリ、亜嵐、玲於が活躍してくれてて凄く嬉しいよ。』

どうして…、どうして父さんの息子の中に玲於が入ってるの……。