▽Test△

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「悠斗～、つかれた～」
「まだ5分もやってないぞ……」
「あぁ、もう私の集中力は3分しか持たないんです～」

ウルトラマンかよ、と思いつつ寝転んでうだうだするみちはをみつめる。
テスト前だから勉強教えて！と言ってきたのはみちはなのに。
まあそれはいつものことなんだけど。

「沙月のほうが勉強してるぞ」
「あ～、沙月ちゃんすごいもん。そんな人と私を比べちゃだめです～」

沙月は俺の妹で、今中二。
受験までは勉強をめっちゃ頑張る、と何故かエセ関西弁で決意していたのでとりあえず応援したり、たまに俺が勉強を教えていたりする。
ちなみに俺らは一応高二。

「それじゃあ比べる相手いねーじゃん」
「……高山くんとか？」
「高山くんはあれでもトップ5はいつでもキープしてるから」

授業中、寝てるところ以外みたことのない高山くんはいつも学年5位以内をキープしている。
いつも眠そうにしているのに、誰よりも早く学校に来て、誰よりも早く家に帰る。いつ勉強しているのか本当にわからない。

「高山くん、本当に背中のライン美しいよね。数学にでてきてもおかしくないよ」
「高山くんの背中のラインの式を求めろってか」

猫背の高山くんの背中のラインは、みちはに言わせれば美しいらしい。背中のラインの美しさなんて俺にはわからないけど。
高山くんはとりあえず、みちはにとっていろいろツボだそうだ。そのツボなんて俺にはわからないけど。

「あ～、とりあえずテス勉したくない～」
「頑張って。ほら、あと数時間でお昼ご飯だから」
「よし、頑張る」
「単純かよ」

音速でツッコミをいれたら、本当にバリバリ勉強し始めた。
マジでこいつ単細胞かよ。

「今日、悠斗の家で晩御飯たーべよ。晩御飯なにかなぁ」
「今から人の家の晩御飯を考えられるなんてお前、幸せ者だな」
「へへ、ありがと」

頭をくしゃっとすると、嬉しそうに笑った。

＊

自分だってこんなイケメンと幼馴染で、一緒に勉強したかった(☼ Д ☼)

テスト前です死にそうです今すぐにでも屋上から回転しながら落ちたい気分です。
今日は学校で無駄な時間をすごし(とかいいつつ友達と爆笑してた)勉強せずに帰ってきました。ﾃﾍﾍﾟﾛ☆

来週から一応テストです、がんばります…

ではでは皆様かぜに気を付けてくださいね(。-`ω-)