書き出し文っぽいもの
小説最高ランク : 181 , 更新:
鑑識のストロボが瞬き、刑事達が右往左往する。ここにいる皆が、自分のすべき事を理解しているようだった。動く彼等の邪魔にならぬようにと移動するのちに、部屋の隅に追いやられる。
「なんだ北谷、相棒はどうした?」
後ろから失笑が聞こえた。振り向くと成程、見知った刑事の顔があった。
警視庁捜査一課東 春人係長だ。階級は警部補。春、と名につくにも関わらず、その顔つきは春からは程遠い。一目で叩き上げの刑事だとわかる風貌だ。
ついでに言うと、私の名は北谷 雪翔。念のために言うと性別は男である。
「相棒かどうかは別として、相方ならあそこに」
死体の方向を指さした。勿論、死体が相方というわけではない。鑑識に交じり、それを見つめる一人。彼こそが私の相方、南山 夏樹である。
「相棒はもう動いてるぞ」
「俺はもう見たので」
先程__現場に着いた時__にチラリと視界にはいった死体の惨状は、それはもうひどい物だった。
ベッドからはみでた四肢は力無くぶらさがり、その下には赤黒い染みがカーペットに染みついている。ぎょろりと開いたその目と、開いた口からのぞくぽってりとした舌。その身体に衣服は着せられておらず、シーツの赤黒い染みと相対する陶磁器の様な白さは、その姿を脳裏に焼きつける。
「俺はもう見ません」
「そうか、強情だな」
「はい」
やれやれ、と首をふった。「アンタには敵わねえよ」
「そりゃあどうも」
ここで終わりだ、と言わんばかりに東は何も返してこなかった。
________________________
________________________________
久しぶりに小説っぽい小説かいた......
推理系の書き出し文。
登場人物の北谷雪翔と南山夏樹と東春人警部補。実はもう一人、西秋美刑事もいます。四人そろって方位グループ。
方位と五行説にあたる季節から当てられた名前。元々雪翔と夏樹の二枚板でやる予定だった。セツトのSとナツキのNから磁石組。
さて、いい加減このこたちに事件を解決させたいな......
コメントをするにはログインが必要です : ログイン
ともぼ 雑談 御友達募集 友達募集 友募 御初 バトン イラリク 募集 拡散希望 イラリク募集 把握会
- ログイン
- 投稿ランキング
-
1.
簡単で高クオな目の描き方 by.消音消零@フォロセに躊躇なき者
-
2.
お友達を探しに、ちょっとそこまで! by.七瀬りせ@愛方:めるちゃん・愛華ちゃんとペア画
-
3.
👣御友達募集 by.徠
-
4.
# お友達探し by.寒.
-
5.
お出かけ楽しかった by.紫
- もっとみる
- ユーザランキング
-
1.
む め い ち ゃ ん .
602 Point -
2.
♔
561 Point -
3.
わわわねるなのだ.
504 Point - もっとみる