書き出し文っぽいもの

小説
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鑑識のストロボが瞬き、刑事達が右往左往する。ここにいる皆が、自分のすべき事を理解しているようだった。動く彼等の邪魔にならぬようにと移動するのちに、部屋の隅に追いやられる。

「なんだ北谷、相棒はどうした?」
後ろから失笑が聞こえた。振り向くと成程、見知った刑事の顔があった。
警視庁捜査一課東 春人係長だ。階級は警部補。春、と名につくにも関わらず、その顔つきは春からは程遠い。一目で叩き上げの刑事だとわかる風貌だ。
ついでに言うと、私の名は北谷 雪翔。念のために言うと性別は男である。

「相棒かどうかは別として、相方ならあそこに」
死体の方向を指さした。勿論、死体が相方というわけではない。鑑識に交じり、それを見つめる一人。彼こそが私の相方、南山 夏樹である。
「相棒はもう動いてるぞ」
「俺はもう見たので」

先程__現場に着いた時__にチラリと視界にはいった死体の惨状は、それはもうひどい物だった。

ベッドからはみでた四肢は力無くぶらさがり、その下には赤黒い染みがカーペットに染みついている。ぎょろりと開いたその目と、開いた口からのぞくぽってりとした舌。その身体に衣服は着せられておらず、シーツの赤黒い染みと相対する陶磁器の様な白さは、その姿を脳裏に焼きつける。

「俺はもう見ません」
「そうか、強情だな」
「はい」
やれやれ、と首をふった。「アンタには敵わねえよ」
「そりゃあどうも」
ここで終わりだ、と言わんばかりに東は何も返してこなかった。


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久しぶりに小説っぽい小説かいた......

推理系の書き出し文。
登場人物の北谷雪翔と南山夏樹と東春人警部補。実はもう一人、西秋美刑事もいます。四人そろって方位グループ。

方位と五行説にあたる季節から当てられた名前。元々雪翔と夏樹の二枚板でやる予定だった。セツトのSとナツキのNから磁石組。

さて、いい加減このこたちに事件を解決させたいな......

蓮亜亜連


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