青空の妄想 2022.07.15

夢主 夢小説 落書き
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✻浦城本丸にて。「大倶利伽羅と審神者の噺。」

審神者を始めて大分たった頃、今日も本丸に新しい仲間が増えたのだった。

「……大倶利伽羅だ。馴れ合うつもりはない。」

打刀、大倶利伽羅。褐色肌のナイスイケメンなのだが、呼び出した審神者は重たい溜め息を吐いたのだった。

浦城「あーーー、まあジジィなわけないわよねぇ…」
歌仙「君ね、時間を見てわかっていただろ。」
浦城「ワンチャン、バグで来てくれないかなーって…」

近侍の歌仙にしたためられている審神者を大倶利伽羅はじっと見ていた。
大倶利「(……こいつが新しい主。女か。まあ、どうでもいいがな。)」
歌仙「ほら君、新刀君に挨拶したまえ。戸惑っているじゃないか。」
浦城「おぉ、ごめんねー。一応ここの審神者やってます、浦城です。どーぞよろしくおーくりからくん。」
すっと手をだしたが、大倶利伽羅は鼻で笑った。
大倶利「……群れるのは好きじゃない。俺は一人でいる。」
歌仙「ちょっと君、」
新刀の態度に初期刀にして近侍の歌仙が物申そうとしたとき、鍛刀部屋の扉が勢いよく開かれた。

燭台切「主!!今伽羅ちゃんの気配したんだけど?!?」
入ってきたのは伊達男の燭台切光忠。だがしかし何やら興奮し赤く染まった頬をした彼はあまり伊達男見えなかった。
大倶利「……光忠か?」
燭台切「か、伽羅ちゃんんんん!!!」
そう大倶利伽羅に抱きつく燭台切はやはり伊達男には見えなかった。どうやら今日は伊達男はお休みの日のようだ。
反面、抱きつかれた大倶利伽羅はうっとおしそうにしていた。
大倶利「……おい、光忠離れろ。」
燭台切「もぉ〜〜〜、主くん不運すぎて、長船はもちろん、貞ちゃんも鶴さんもいなくてさぁあああ!!」
大倶利「……わかったからっ、俺の服で鼻をすするな!!」
燭台切「主くん本当にありがどお〜〜(泣」
浦城「いや、なんかごめん…。えっとそっちの大倶利伽羅も。」
大倶利「……フンッ)光忠いい加減泣き止め。」
燭台切「ごめん伽羅ちゃん……。主、伽羅ちゃんのことは僕に任せてもらっていい?本丸案内と説明しておくよ!」
浦城「あ、じゃあよろしく〜。さて、ならまたジジィレシピでも…!」
歌仙「またかい(呆」

燭台切「伽羅ちゃん、まずはどこ行きたい?」
大倶利「……厠。」
燭台切「なんで?」
大倶利「……自分の顔を見てこい。」

燭台切に引っ張られるようにでていく大倶利伽羅を見送り、審神者はよく通る声で言った。

浦城「てか、すっごく馴れ合ってるじゃん。」

大倶利「(……クソ。)」


***


それから暫くして。

愛染「主さん、今日のおやつは?」
浦城「今日はホットケーキかな?」
今剣「楽しみにしてますねー!」

内番の短刀を送り出し、厨房に入るとそこには相変わらず、燭台切と大倶利伽羅がいたのだった。
意外と思われそうだが、大倶利伽羅はよく厨房にいる。ただ何かするまでもなく、厨房の椅子に腰を掛け、燭台切が作業を終わるのを待っているのだ。

#馴れ合わない とは……?

燭台切「やあ主くん、今日のおやつは何だい?」
浦城「ホットケーキ。燭台切こそ今日の夕食は?」
燭台切「えと、この辺に下味付けておいた鱈があったはず……」
浦城「おー、美味しそ💚終わったら手伝うね。」
燭台切「うん、お願い。」

テキパキとお互いの仕事を始める二人。
そんな中大倶利伽羅はピクリと動かない。
居た堪れないとか、そういうのは無いのだろうか。

浦城がホットケーキを焼き始めたとき、ホイップクリームを出そうと冷蔵庫を見ると、あるのは生クリームのみ。しまった、今から作らないといけないようだ。
ボールを取ろうと棚に視線をやると、大倶利伽羅が目に入った。
浦城「ねー、大倶利伽羅、ボールと泡立て器取ってくれない?」
大倶利伽羅は一瞬視線をこちはにやるも、すぐ目線をそらし動く様子がない。完全にシカトである。
ところがどっこい、浦城は2人の弟妹を持つ姉である。頼んでも動いてくれない等、そんなの日常茶飯事だったのだ。
浦城「ねー、大倶利伽羅ー、聞こえてるでしょー?ちょっと取って。私今火使ってるから動けないのー。」
大倶利「……何故俺がそんなことを…」
浦城「いいじゃん、丁度そこにいるんだしー、暇でしょー?」
大倶利「………」
浦城「はーやーくー。」
大倶利「チッ」
浦城のコールに耐えられなくなった大倶利伽羅はのっそりと動き出した。
大倶利「……これでいいだろう。」
浦城「ついでに、それ混ぜといてー。」
大倶利「は?」
言われた通りボールと泡立て器を出した彼。そのまま立ち去ろうとする彼を浦城は逃さなかった。フライパンから目を逸らさずに指示を出す彼女は手練れている。
大倶利「……だからなんで俺が」
浦城「それと砂糖入れて混ぜといてー。あ、下に氷水の入れたボールに入れてやると早くできるから。よろー。」
大倶利「……ハァ」
大倶利伽羅は諦めたように生クリームを作り始めたのだった。

燭台切「えぇ!?伽羅ちゃんどうしたんだい!?」
材料を取りに行っていた燭台切が戻ってくると、とても驚いた様子だった。なぜなら馴れ合いを好まない彼が審神者を手伝っていたからだ。
そんな燭台切に恥ずかしいのか目線を下げたまま「……知るか。」と返答する。
浦城「私が頼んだのー、暇なら手伝ってって。」
大倶利「……嘘をつくな。強制したくせに。」
浦城「人聞きわるーい。あ、お皿出して。」
悪態をつきながらも、審神者の指示にのそのそと従う彼。そんな大倶利伽羅に燭台切は思わずニヤニヤ。
大倶利「……光忠、気持ち悪いからやめろ。」

浦城「はい、かーんせーい。いやー終わった終わった。」
燭台切「お疲れ、主。伽羅ちゃんも。」
浦城「おー、大倶利伽羅もあんがとねー。」
大倶利「……フン、二度目はない。」
浦城「えー、けちー。まあ朝人よりはマシな手際だったよ。」
大倶利「……アサト?」
浦城「あ、ごめん。弟のこと。それより、ほら。」
浦城は出来上がったホットケーキを差し出した。
浦城「手伝ってくれたお礼。生クリーム増し増しにしといたから。」
ニカッと笑って差し出されたホットケーキを大倶利伽羅は受け取り、近くの椅子に腰掛けた。
大倶利「……クリームは俺が作ったんだかな。」
浦城「細かいことは気にしないのー。お味はどーですか?」
大倶利「……まあ、悪くはない。」
終始、燭台切がニヤけていたのは言うまでもない。


***


それからおやつの時間になると厨房に居座る大倶利伽羅が目撃された。
そんなある日。

「こんちはー!お邪魔しますっ!!」
浦城「早川また来たのー?」

外部から用の玄関からやってきたのは燭台切並に背のでかい大男。
実は彼はかなりの頻度でこの本丸に遊びに来ており、多くの刀剣男士は見慣れた光景であった。しかし初めて見る大倶利伽羅は面食らっていた。
大倶利「(誰だ?あいつとかなり親しげだが、知り合いか?)」
大倶利伽羅は遠くから訝しげに彼女らを見ていた。

早川「おう、また来た!」
浦城「よく飽きないわねー、ここなにも面白いものないわよ?」
早川「そんなことないぞ!短刀と遊ぶのおもし(ろ)いし、山伏達と修行するのも楽しいぞ!」
浦城「はいはい。今日はどっち?」
早川「今日は修行の約束して(る)!!」

何やら所々男の声は聞き取れないが、浦城は呆れたようにしている。だが2人は非常に親しげであるのは間違いない。
大倶利「(……もしや近親者か?確か弟がいると言っていたな。)」
すると大倶利伽羅は納得し、同時に彼に憐れんだ。お前も俺とおんなじだな。そいつの弟とかさぞいいように使われているんだろう、わかるぞその気持ち、と。

山伏「おお、ハヤカワ殿いらっしゃったか!!では早速修行を致そうぞ!」
同田貫「早く始めよーぜー。」
早川「おぅ、今行く!」
浦城「山籠りは禁止だからねー!!」

こちらへ向かってくる弟に大倶利伽羅はすれ違いざまに呟いた。

大倶利「……お前も大変だな、あんな姉を持つと。」

早川「へ?ねーちゃん??」
突然言われて頭に?マークばかり浮かぶ早川を置いて、大倶利伽羅はそのまま去ってしまったのだった。

燭台切「あ、伽羅ちゃん、ハヤカワ君来てた?」
大倶利「……あぁ、来てたぞ。山伏達の元へ行った。」
燭台切「今日は修行の日か〜。」
大倶利「……あいつはよく来るのか?」
燭台切「定期的に来るよ?大体山伏君たちと修行か短刀と遊んでるよ。」
大倶利「(……わざわざ姉に使われに来るとは。)……物好きだな。」
燭台切「きっとなんだかんだ主が心配なんだよ。だって彼氏だから。」
大倶利「……………………なんて?」
燭台切「え、主のことが心配なんだよって。」
大倶利「…違う、その後だ。誰がなんのなんだって?」
燭台切「ハヤカワ君が主の彼氏。」
大倶利「………………」
燭台切「え、伽羅ちゃん?息してる?」

*******

ていうのが思いついてました。
後悔は無いです。

ここのエピソードがすごく思いついていたので笑

【青空】


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