ヒメノスピアを読んだ感想を聞いてほしい

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ヒメノスピアを読み終えた。
誰かに感想を言いたいけど言う相手がいねえ！ブログに書こうかな……ブログやってなかったわ……そういや占ツクの上の方に『ブログ』ってボタンなかった……？

というわけでブログをはじめて書きます。
読む人がいるかは知らんけど！

↓【ヒメノスピア全巻のネタバレに注意】↓

まず前提として、私はツインテールの女の子キャラが大好きです。
占ツクで二次創作を書いたことがある作品で言えば
戦闘摂理解析システムコンパスではリリカちゃんが好きですし、ポケモンではマリィが好きです。

そしてヒメノスピアにもツインテールのキャラクターがいます。アメリカに潜み裏から世界を支配している女王蜂セレナ・セルバンテスです。
気が強い性格で知略にも長け、おちゃめさもあり、アメリカ人なので背も高く、敵サイドなので怖さもあり私の好きな要素がたっぷり乗ったすばらしいツインテールキャラです。

ですが、いま私の頭の中をいっぱいにしているのはセレナではありません。

玄野二穂……黒田二郎です。

なんでなんだろう

玄野二穂はツインテールではありません。
サイドテールです。
おかしいですね。立派なツインテールが目の前にあるのにどうしてサイドテールキャラに夢中になってるんだろう。

黒田二郎について
1巻から2巻いわゆる誕生編？を読んだ時は
早期退場するかませ犬キャラだなと思ったんですよ。
主人公姫乃ちゃんの能力で味方にすることが出来るのは女性のみ。その設定からも女性vs男性がおおまかな話になるのかな〜とこの時点では想像してて、だから序盤に出てくる刑事キャラは主人公の力を印象づけるかませになるのは自然だと思って死んだ時も｢あー死んだな｣程度にしか思いませんでした。
ぶっちゃけ『玄野二穂』って名前を見ても『黒田二郎』って名前を思い出しませんでした。
モブだと思って忘れていました。
玄野二穂の口調が変わってもまだ誰なのかわからなかったくらい徹底的に忘れていました。

あと、時は遡って
安達さんが濡れ衣をきせられてリンチされたとき、
｢女の敵は女みたいな･･･怖･･･ゲスキャラ怖〜っ！｣
てゾワゾワしていました。
全然推しではなかったわけです。

じゃあどこで好きになったのかというと
7巻34話です。

もう黒田は完全な黒田ではなく、蜂と同化して
もとの黒田でも、肉体である時坂でもない
玄野二穂という別の人間になってる
っていう……。
人格崩壊……。

『メギド72』というスマホゲームをご存知でしょうか。
アレのストーリー、キャラクターが好きなら私の気持ちがわかるんじゃないでしょうか……。

↓黒田二郎→玄野二穂についての解説をします↓

ある所に黒田二郎という警察のおじさんがいました。
彼は『蜂』を心底憎んでいます。
ただの蜂ではなく、針を刺すことで人の心を歪ませる恐ろしい蜂です。
彼は妻と子供をその蜂が関係する事故で失いました。
彼の生きる目標は蜂を絶滅させることです。
そこに生まれたての女王蜂『園藤姫乃』が現れます。
園藤姫乃について↓
(https://viewer.heros-web.com/episode/10834108156632483678)
害虫！人類の敵！絶滅させてやる！
というわけで黒田二郎は頑張りましたが、
負けました。
園藤姫乃に滅多刺しにされて死にました。
死んだかと思われていました。

姫乃が作った女だらけの都市『ヒメノスピア』
そこに編入生の女の子がやってきました。
『玄野二穂』という名前です。
彼女は自ら姫乃に『針』で刺して欲しいと願いました。
女王蜂に針で刺されるということは、簡単に言えば洗脳されるということです。(厳密に言うと女王への殺意とかが無くなって『愛』だけが残るみたいな感じ)
ですから姫乃も、姫乃の仲間たちも玄野を完全に信じていました。針で刺されて洗脳されているのに裏切るわけがないからです。

ですが玄野は姫乃を裏切りました。
姫乃を仲間から引き離して一人にさせ、誘拐するために、ヒメノスピアの住民をひとり針で殺しました。

なんで洗脳を免れたのかというとそこは5巻をどうぞ

とにかく玄野二穂の正体は
姫乃を殺したくてたまらない憎しみに生きる男
黒田二郎だったのだ……。

女子高生の遺体に脳を移植して、死んだ妻の高校時代を真似て、姫乃の巣の中で期を伺っていた……
クレイジーですね。
女は蜂の支配を受ける、しかし男は蜂の支配を受けない
身体は女で頭が男なら、
正気を保ったまま蜂としてヒメノスピアに潜り込める
という理由です。
執念がすげーわ

また展開を省いて(自分で読んで欲しい)
7巻で異変が起こります。

丸腰の姫乃が目の前にいて、
自分の手の中に銃があるのに、
姫乃を撃てない。
撃とうとすると涙さえでてくる。

なぜかというと……
『精神は肉体の奴隷』だからです。
正気を保ててるつもりでしたが、もともと姫乃の支配を受けてた女子高生のボディに精神が影響を受け、じわじわと姫乃への愛に侵食されていたのです。
こわい

玄野二穂＝黒田二郎
とは言えなくなっているとは
こういう事です。別の人間になってしまったというわけ

また展開を省いて
混乱する玄野、部下の大貫さん、姫乃の前に
女王蜂の中でも最もヤバい女王蜂セレナが現れます。
色々話した結果セレナは姫乃を殺すことに決めます。

セレナの支配を受けている兵士が姫乃に襲いかかります。

｢貴様らなんぞに園藤姫乃は殺させん｣

この行動は、玄野が姫乃の支配を受けているから姫乃を守ったのではなく、
姫乃よりもっとヤバい女王であるセレナを殺す方が何より優先だという使命を果たすための黒田としての行動……のはず。
本人の口から語られた言葉では無いので真相はわかりません。
その後大量のナイフを刺されて
瀕死の状態で床に転がされます。

セレナは姫乃に銃口を向けます。
そのままなにもせずにいれば、
姫乃はそこで死亡したはずです。

ですがそうはなりませんでした。

黒田が姫乃に履かせていた、
蜂の針を出せないようにする拘束具のロックを
解除したからです。

この行動のおかげで姫乃はセレナに針を刺し、
セレナから姫乃に対する殺意を消し、
目の前の命の危機を脱しました。

……解説終わり。

この最期の行動で謎を残して死んだのが彼の魅力だと思うんです！！！！
｢姫乃よりヤバい女王蜂セレナを殺せるとしたら姫乃しかいないので、黒田としての意思で姫乃を生かした｣か、
｢完全に黒田の人格が崩壊して玄野になってしまって、姫乃への愛で行動した｣か、
どっちなの！？！？
これが謎のまま話を締めくくったのがすばらしいと思う。

表情や細かなセリフなども含めて考えて欲しい。
ぜひ黒田玄野に注目しながらヒメノスピアを読んでください！！とても面白い漫画です！！
読みながら蜂の生態についてもいろいろ知ることができます。村田真哉先生原作の漫画は生物などの解説が挟まるのが面白いんですよね……『アラクニド』『キャタピラー』読んだことありますか？マンガupというアプリで無料で読めますのでぜひどうぞ！！現在このふたつの続編『ブラトデア』も連載中です！

ダイマおわり。

黒田玄野に話を戻して、『精神が肉体に影響される』というのが面白いところなんですよね。
ここでメギドをやってると特に推せそうということに納得してもらえたかと思います……。プルソン君とかさ〜

最後の最期、黒田二郎だったのか玄野二穂だったのか
ヒメノスピアを読んで考えてみてください……。
私にとっては人生初のブログを書きたくなるほど魅力的なキャラクターです！！おすすめ！！