リプ来た台詞で短編書く＊本編

便乗しました！
👆企画自体はこちら

「わたしのせいじゃないもん」

「わたしのせいじゃないもん」

わたしはそう呟く。
そう思わないとやってられないから。
違う、違うの、悪いのはわたしじゃない。わたしは何も悪くない。
皆わたしを悪者にしてるだけ。その方が収まりがいいから。
だからわたしは今日も、濡れ衣を着せられて怒られる。




【by　人畜無害さん】

「屑と塵、どちらを御要望で？」

勝てないかもしれない。私はふとそう思った。
冷や汗が滲み出てきて、震える手に持った剣が滑る。持ち直しても、持ち直しても同じことだ。

「怖いですか？ 太刀筋がお乱れですよぉ」

目の前のそいつは語尾に星もしくはハートをつけそうな口調で言った。それは露骨な心理作戦だってわかっているのに。

（――勝てない……ッ！）

私の心を見透かしたようにそいつは笑みを浮かべる。

「屑と塵、どちらを御要望で？」

ああ、死ぬしかないのか。もういいや。




【byひーさん】

「月が綺麗ですね」

「月が綺麗ですね」

そう言った彼女の横顔はいかにも余裕ありげに微笑んでいた。
僕をからかっているのだろうか。だとすると――酷いひとだ。僕の想いも知らないで。
もし知っていたとするとなおさら酷い。
まあ、そんな酷いひとに惚れた僕も悪いんだけど。
そもそもこの部屋から月は見えてないからただの感嘆である可能性も低い。

「からかわないでくださいよ！」
「…………。……馬鹿」
「……え？」



【byマカロン】

「俺の右目に封印されし竜が暴れようとしてるっ!!」

「俺の右目に封印されし竜が暴れようとしてるっ!!」
「……ねえ、本気で言ってる？ それ」

彼が右目を押さえながら言ったものだから私は深く溜め息をついた。

「じゃあ何故あんたがもっと弱い幼い頃に竜は封印を破んなかったのよ？」
「……竜も幼かった？ もしくは封印されたてで弱体化してたとか」
「ほら見ろ設定が甘い！フツー幽閉されて弱るだろ!!」

漫画なら苦情続出モノだぞ。

「まあ……お前がキスしてくれたら俺は強くなって抑えてられる」
「しないわよ」



【by魎芭さん】

「こちとら十数年だてに潔癖性やってねえんだよ!!」

「こちとら十数年だてに潔癖性やってねえんだよ!!」

保健委員のトップに立つ彼女はそう言った。

「でもさー、委員長。もう片付いてね？」
「ガム噛みながら言うな！そこにまだ埃があるだろ！」

自らも他の場所を掃除しながら委員長は反論する。
現にこの委員長のもとではいつも俺達が清掃大会優勝をかっさらってるが……ここまでする意味ある？ 明日には元の木阿弥だぜ？

「今日しなかったら明日もっと悲惨だろ」

それもそうか。ああ、委員長には勝てねーな。



【byひーさん】

「何もできないのは、もう嫌なんだ」

昔、姉は校庭で首を吊って死んだ。原因は度重なるいじめだった。
騒ぎにしたくない学校は圧力を親にかけて遺書を握り潰そうとして、私は阻止した。正確には、破棄される前にコピーをとった。
姉は遺書に全てを書き残していた。
だから私は書かれたそいつらに復讐をする。
こんなことしても姉は帰ってこないけど、復讐せずには終わらす気はない。

「何もできないのは、もう嫌なんだ」

思い知れ、如何にお姉ちゃんが妹に愛されていたか。


【byみーさん】

まだ募集してるので追加などもどうぞ！こちらも随時更新します

「(˙◁˙👐)ﾊﾟｧ」

それはほんの出来心だった。ただいつも仏頂面なあいつをくすっとさせようとしただけなんだ。
それがまさかこうなるなんて――

「出会い頭にそれはねーだろ、何だよ『
(˙◁˙👐)ﾊﾟｧ』って……ぷふッ」

彼はこれの何がツボったのか盛大に笑っている。そろそろ過呼吸で死ぬんじゃないの？

「可愛いから許す」
「おいキャラどうした」

……彼が素面なのか不安になってきた。


【byふーたん】

「うぇーい!! 俺は最強っ!!」「あ”？」

「うぇーい!! 俺は最強っ!!」

レガーチが素っ頓狂な声で叫び、集中を切らすまいとしていたシェンホアは苛立ちを隠せなかった。

「あ”？」
「ああ、プレイメイツが思いのままだッ！」
「あいや、またキメやがるましたか」

シェンホアは処置なしとばかりに溜め息をつく。ここが敵陣の真ん中でなくて本当によかった。
彼は優秀な逃がし屋だし、これでも運転に支障はないが、もう病院にいれた方がいいかもしれない――シェンホアは決意した。


【by風椰さん】

（台詞回しが上手くいかない）