近いようで遠かった

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最高ランク : 19 , 更新： 2023/05/20 9:48:28

闇に響く叫び——。

自惚れてた。

それに気づかないとか、自分ってどれだけ馬鹿なの？

ゲームの話を交える(分かる人には分かるやつだけどそもそも病み投稿なんて読む人いないのか)

ネタバレになるかもしれない。

今まで「やったー！推しと共通点多い！」とか喜んでたけどさ。

共通点がなんだって話。

近いって思い込んでただけ。

結局は手を伸ばしたって届かないんだよ。

届くわけがないんだよ。

雲泥の差とかそんな簡単なレベルじゃない。

「共通点多くて嬉しい！」「これ運命だよね？」って考えてたけど、馬鹿すぎでしょ。

その馬鹿な考えと同時に思ってた「それでも、全然届かないんだよね……」っていうほうが圧倒的に正しい事実。

共通点なんて数えてみれば少ないよ。

虫が嫌いとか、生姜焼きが好きとか、演劇が好きとか。

初めて観たミュージカルがリトルマーメイド(人魚姫)だったとか。

他にもいくつかあるけど、それでも少ない。

絶対追いつけない。

ゲームで、「ライバルだと思われている、肩を並べられているんだって自惚れていたから差が開いていった。しかもそれに気付けなかった」みたいなことを言ってる子(Nちゃん)がいた。

それを聞いて初めて、「ああ、それはまさに自分だ。共通点に自惚れてた。共通点が多いからいつか隣に立つことができる……なんて、謎の理論が自分の中で成立していたんだ。共通点自体多くもないのに」って気づいた。

そして、「自分が役者を目指しているのは、この人達の影響なんじゃないか。昔から演劇やみんなの笑顔が好きだったわけじゃなく、そう思い込んでるだけなんじゃないか」とも思った。

じゃあ自分が今までやってきたことはなんだったのだろう。

舞台用語とかお稽古の種類とか調べたり、フリー台本読み漁ったりしたのは、一体なんだったのだろう。

自分は役者になりたいわけではないのかもしれないんだ。

って、そんな考えさえ否定したいのは、昔から演劇が好きなんだって言い聞かせているのは、なぜなんだろう。

笑顔が好きだなんて、ただのかっこつけで、馬鹿馬鹿しくて汚い綺麗事なんじゃないか。

痛い。

辛い。

苦しい。

Nちゃんは、他にも「この人の歌を聴くと自分の実力の無さを感じて辛くなる」って言ってた。

恐れ多いけど共感した。

でもNちゃんは、続けて「でも、しっかり向き合わないと成長できない」みたいなことも言ってた。

心に刺さった。

また行き始めたバレー部、またまた幽霊部員になりかけてるから。

2週間以上行っていないから。

もうすぐ1ヶ月経つんじゃないかな。

好きなゲームのファンアートも苦手だけど、それは自分の画力の無さを痛感してしまうから。

バレー部だって、行ったところで結局まともに練習させてもらえないし、みんなとの差を感じてずっと辛いよ。

メインの顧問の先生が変わってから1年間、ずっと苦しいよ。

同担拒否だって、きっと同担様達に勝てる要素がないからだよ。

全部、実力不足の現実に向き合うのが怖いだけ。

勇気がないだけ。

弱いだけ。

向き合わないと成長しないだなんてわかってるよ。

わかってるけど、バレー部ではまた逃げたんだよ。

自分に自惚れていたら、気づけば差が開いてしまっていた。

実力不足に向き合いたくなくて、逃げた。

これは、他人から見ればNちゃんと似ている境遇なのかもしれない。

でも、これを共通点に含めてしまえば、同じことの繰り返しだ。

変わりたい。

変われない。

いつか近づきたい。

そんなことできない。

ショーがしたい、みんなを笑顔にしたい。

本当は違うかもしれない。

真実に向き合うのが怖い。

真実を知るのが怖い。

近いと思っていたものが、こんなにも遠いなんて。

正しいと思っていたものが、違ったなんて。

何がしたいかもわからない。

わかることは、「あの人達(Nちゃん含む)のようにはなれない。隣に立つのはほぼ不可能」ってことだけだ。

なにをすればいいんだろう。

自分はどうすればいいんだろう。

なんだっけ、どうすればいいんだっけ。