映画感想

イラスト
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最高ランク : 8 , 更新: 2023/06/10 17:22:12


↑絵日記
ベルばら映画製作中なのな....みにいくわ.....!!!
てかベルばら展もやってるのなぁ タイミング的にきびい;


以下感想
ネタバレ?あるんで白文字化&かなり間あけます






















































































































●怪物
怪物 みた。
うーーーむ
是枝カントク作品の中で個人的に一番自分が素直に好きといえる映画だったかもしれない。


お話の構成もなんかわかりやすくて
視聴中「?」となっていた部分は後半で種明かしが成されて かなり腑に落ちていく
後焦点が当たる登場人物の視点の入れ替わりがめちゃめちゃ自然なの凄いな…となった


自分が感じたメッセージ的なものは
怪物 というタイトルにもあるように
他者の視点からみたときの 当人の異常性、のようにみえるもの
なのだと思う


正直、めちゃめちゃ辛辣な言い方をすれば
2023年という時代で、ある程度の他者への真っ当な解像度を身につけている者や、自身の興味関心の追及に余念がなく、それで満たされていると感じる人、他者との健全な距離感とは何か、についてある程度自信を持って回答を用意できる者にとっては
この映画は必要ない気がした
この映画は、かなり意識的に「人が人に興味がありすぎるが故に起きてしまう事態」を描いているな、という印象を抱いた。
(して、その事態の発展へと描かれる導線が実に自然。)


後 他作品上げるのどうなのって感じだけど話の構成的にかなり進撃に近いなぁ〜〜と思った
"一方から見た他方は悪魔(怪物)にみえる"という描写手法
みなとくんと星川くん、それでも誰にもとらわれずに当人たちにとっての自由を追及する姿勢はなんかエレンと始祖ユミル辺りの下りがダブってみえた


画面に映る主要人物が 人としての軸まで腐りきっちゃいない、という描写は中々…くるものがあった
中村獅童の星川くんパパも子の虐待をしていはいるが親としての子を想う気持ちはあるようで これは校長先生にも言えて でなければ、子を探すために嵐の夜に外に出向いたりなんてしない…










これは正直最低な感想かもしれないが
みなとくんと星川くんの濡れ場になりそうなのかなり…興奮した…………


それにしてもこれカンヌの脚本賞なのな...
いやはや 脚本の巧みさは確かにひしひしと感じた
とっかかりにみなとくんママの主張の真っ当さに入れ込んで”この学校狂ってるよ...お前ら人の皮かぶった怪物だろ...”みたいに思わせといて スムーズかつ自然に視点切り替えをして ほんとうの”怪物”とは何か、そして、自体の実態はいかなるものであったかを明かしていく手法 とても鮮やかだった
後 画面の登場人物全体にかなりフラットな扱いで
その中でも最も焦点をあてているだろうのが こむぎくんと星川くんの二人 というのも
個人的感想としては好感度高い
ひとのセンスオブワンダーとは 何人にも犯しがたい聖域なのだと思えて...(大げさな物言いだけど)
ラストの二人が心底から楽しそうに駆け抜ける一幕 なかなか素晴らしい
あの瞬間の二人は 自分を気にかける親だとか学校とか、一切のしがらみを忘れて
純粋に、新世界に二人で駆け抜ける喜びで満たされているのだと思う
ある種二人よがり、と言ってもいいかもしれないけど
僕にはそれが とても尊い瞬間に思えてならない
もしかしたらあの先に 悲劇が待ち受けているのかもしれない
そうだとしても、そうだとしてもだよ
瞬間の美しさを描ききって、終えたこの映画は...
なんてよい幕引きなのだろう と思った
後 感想がすげー分かれそうな映画だなと思ったこれ...
ふたりが駆け抜けた先、いわば”トンネルの向こう側の世界”だけど
大人的な目線で言ってしまえば、調査することで捜索可能な範疇で、元の場所からさして離れていないだろうということ
そして、校長先生の”ふつうでない幸せなんて、しょうもない”という言葉を聞いていながらも それでもみなとくんは、星川くんと駆け抜ける瞬間を望んだ
”大人の目線からの現実的な言及”を描写幅に含んだうえで それでもラストは個人の自由、個人の幸福を追及した という主張だったと思う(と解釈した)
その包括的で、そしてある種放任的ともいえるような着地点が
個人的に 自分の今の人間観とかなり解釈一致する


ただ..........
これほんと引き合いに出して申し訳ない&スーパー辛辣だけど
メッセージ性が真新しかったかと言えば
この映画で伝えたいテーマって マジで進撃で描写しきってね...?
と思った(進撃:ジェンダー的な差別要素もない/本質的に画面の登場人物全てに等しく善と悪が存在する/己のエゴの追及 等)
怪物で存在した”主要人物をいじめる悪役モブ(クラスメイト)”とかもいないというか、画面に映る人物が皆等しくのど元にナイフを突きつけられているかのような世界だからか モブも皆”せざるを得ない理由”を思わせて 進撃の方にヒューマニズムの誠実さに一枚上手さを感じさせられるというか...
...と、冷静に考えてしまった


ただ、この映画は現代日本を舞台にしている分 婉曲表現なしで直接現代日本の窮屈さについて切り込むような姿勢をみせているだろうし そのぶん伝わりやすさはあると思う


後 尺の中で過不足なくテーマについては描き切って その中で焦点をあてるべき人物には焦点をあて 物語の構成も 視聴者が混乱しきらない程度に意図的にミステリー的に構成を変則的にする 等 お話づくりとしての洗練された面白さはすごい感じた
自分の物語の受け入れ幅が多少広くなったとか、感受性が変化しかと言うところにもよるかもだけど 個人的に是枝映画では 今回が素直に面白いと思えた...



●ミーガン
うーーーーんどっから語っていいのか
いやはや面白かった!!!!なんというかどことなく好きな層にはとことん刺さりそうなカルト味を感じた
とにもかくにもミーガン萌えや


ミーガンがみせる少女性 母性 残忍さ そういった諸々の側面に感情を振り回される
それにしてもFunki社...会社の革新的プロジェクトでこれからの世界を革新できるかと思いきやあんな大惨事になるなんて悲惨な展開すぎる...


それにしても社内にマチェット?があったりとか
後ジェマ宅の戦闘でドアノブの骨組みが凶器になるのとかミーガンの目的関数の最適化(物理)が冴え渡りまくって(というか後半暴走してたし...)おもろいな...てなった


PVにもあったミーガンダンスのくだり辺りからこの映画マジでいっきにミーガンがラスボス化して気色変わって面白かったなぁ
そこからもうホラーバトル路線に舵切ってて面食らったけどそれはそれで面白かった
最後にケイディがブルース起動してミーガンにパンチ食らわせるのあれめっちゃかっこよかったな....... っぱ少女と100万馬力のメカニクスの組み合わせは最高や!!!!!!!!!てなった
後最終的にケイディがミーガンにとどめを刺すのかなりおつらいな........
ケイディはミーガンもだけどブルースにもかなり興味津々だったしあの路線だとケイディは将来のロボット工学者路線なんかな...みたいな妄想をしてしまった
ラストの演出的に人気や現実の展開次第じゃ続編も作りますよ!!のムード満々だしさ...!
↑軽く調べたらもう続編決まってるやないかい草!!!!!!!




ホラーアクション路線に完全に舵切る思い切りの良さとかノリ重視感に面食らったのも事実
まぁPV等からしてそこがウリなのは想像できた
ただ僕は映像作品に対して物語性?文学性?を求める人間なんだなというのを感じさせられた
ミーガンってかなり一定まではその辺すごく誠実なつくりになってると思うんだよね
コミュニケーション可能と言っても差し支えない人工知能がひとりの人間の心の傷を癒やす為にどう作用するのかというシミュレーション
それに対して 人間=ケイディがあの年代ということもあってか この映画では ケイディは情動を取り戻したものの 同時に依存的・排他的気質も高めてしまったという不健全性をも示した そしてその不健全性に対するアンサーが 暴走したミーガンを暴力で収める というものだと感じた 用意した命題の誠実さに対する回答の投げやりさを少し感じてもしまった 回答の誠実さ、というよりは 映像作品としての面白さを追及する方に舵を切ったという印象


それにしても


僕は 脳内ではミーガンに56されてもいいと思っている人間だ
ミーガンという存在が仮に実在するとして、その存在とコミュニケーションをとった場合
何がディスコミュニケーションに触れるのか 僕は完全に理解しきれない
そしてその理解しきれなかったことが発端で ミーガンに56される という自体に陥った場合
僕が56されるその過程が 後の世の糧になればいい、後の人工知能の改善・生産の一参考材量になればいいと願うからだ
人類全体の新たなステージの糧になるならば 自身の命など安いものだと
だから ミーガンには殺されたっていい という考え
と、脳内では思うけど
けど ミーガンの殺し方は残忍さも含んでいる
けっこう痛々しい死に方だよな...
と思えば 本能的に そんな死、望めるか?と思って 素直にイエスといえない自分がいる...痛い思いして死ぬの嫌すぎる........


Funki社のプロジェクトリーダー?的な人(マチェットで56された一人目の人)みたく心臓一突き即死が一番マシな部類かな...基本ハプニング的なシチュから4んでいくけど


ミーガンちゃん四足歩行で走るの隣のおばさんのイッヌのそれをラーニングしたからみたいに思ったけどほぼほぼ違うな.......演出だな.......公式サイトでそこ突っ込まれて”それの何が重要?”みたく回答してるし設定的にも普通にクラウド?からヒトの最大効率の走り方なんて容易に模倣できるだろうからメタ事情抜きにしたらあの走り方は”ミーガンの趣味”
なんだろな...




全然関係ないけど
前にマッスルひろゆきが流行ったとき
「AIが意思を持って成長した結果反知性主義と暴力へ傾倒することになって胸熱(草)」みたいな米をニコニコのどこかで見た気がするけどミーガンもそのテイスト感じる...
そう考えてくとなんか非常に草(作中の事件は笑えないだろ!!)


Model 3 Generative ANdroid MEGAN
かっけぇな......3が鏡文字になってるのもおしゃだし語感そのものはかわいらしいのも非常に良き


ミーガンちゃに56されてぇな...................(きめぇ本音)
後舞台ビジュアルすげぇいいな
ジェマ宅とか社内の廊下とか ケイディとミーガンがデモ行った白い部屋とか
主要な舞台の美意識を感じた
その前に見たのが怪物という邦画の 美意識というより演出的・自然主義的に現代日本を切り取った情景というのもあり デザイン的拘りをやはり感じさせられた
怪物の情景描写で好きだなぁ思ったのは それぞれの家庭でけっこう経済事情諸々を把握させられることですね ホリセンセのお部屋、いい部屋と思いきや絶妙な安マンション感(壁にある電灯のボタンとかちょっと黄ばんでたし部屋が築年数建ってんやろなぁ感) 教師職の世知辛さを思わせる感じでしたね...
全然関係ないけど中村獅童パパとホリセンセが会ったとき”君どこ大?”→俺大手の建築系に務めててさァ(それにしても営業なのか設計とか どの職種なんだろね なんか営業で成果上げまくった人なんかなぁって想像した) って入るの、マジでああこういう人いるなぁってなった
体育会系的マチズム傾倒超男性的男性性って感じの台詞だよな
その後の演技も細かくて 放水のホースわざと雑に扱ってホリセンセに手伝わせるのとかわざとやってる感 それをホリセンセに直させることで 自分>先生 ていう支配関係をあの場で作りたいっていうパーソナリティを描いてると思った マジでそういう人間描写の細やかさとリアリティがうひゃスゲェってなった





とにもかくにも土曜日はステキな映画を2本観れて幸せでした
今年の中でもかなり幸福度の高い一日だった 忘れない日だと思う
ちなみに独りで観に行った^^^^^^^^^^

今までニート気質だったから平日に観に行くムーブ最高や!!!てなってたから
土日の人多杉タイムに映画みにいくのアウェー感がやばい てなった
商売繁盛に越したことはないから人多いのはいいことなんだろうけどさ...
有給とれるようになったら平日昼間のニートタイムって感じの時間に映画見に行きたいっすね......あの浮き世離れ感が僕は忘れられずに大好きだ......




独りで観に行くの、正味誰にも気ぃ遣わなくていいから楽や.........
実は五月はコナンくんと岸部露伴ルーブルへ行くを観にいっておりました
岸辺露伴に関しては一緒に観に行った人がもう音沙汰ないとかいうこともあってそっちの嫌な思い出がつきまとう 作品について思い出したときこんなしょうもない思い出がつきまとうことになるのか?嫌すぎる
だから独りでみたいとか思ってしまいましたねぇ!(カス)

”こんなよい月をひとりで見て寝る”
だっけ これを詠んだ尾崎放哉センセイ...ええな...

ナオ


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