⧉04 小説作成03話「紙袋の中身」

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最高ランク : 7 , 更新： 2024/01/09 17:29:12

私立桜宮学園＿＿。ここは謎の多い不思議な学園＿＿。

中高一貫のこの学園は入るための試験はなく、面接で通される。
学園長、合格基準等は不明の謎多き学校だ。
だが一つだけわかるのは、この学園に通う生徒は過去になんらかの

❝ トラウマ ❞

を抱えた生徒だということだ。

学園長の正体も不明。合格基準も不明。なんのために作られたかも不明。
ここはそんな学園に通う生徒たちが繰り広げていく

❝ 過去のトラウマを乗り越える成長物語 ❞

そんな学校に小説部と言う部活があった。
そんな部活が制作した小説の第三話である。

【人生最悪のバッドエンドで終わる方法】
⧉主人公
桜葉伊織（おうばいおり）
何にも興味が持てない普通の男子高校生。
この物語の主人公だ。

⧉その他
有大結雨（ありたゆう）
桜葉伊織の友人。

桃瀬翔（ももせしょう）
有大結雨と同じく桜葉伊織の友人。

謎の女
この物語のキーとなる人だ。

あらすじ
何にも興味を持てない普通の高校生桜葉伊織の元に現れた謎の女。
そいつが渡してきた人生や価値観が変わるという紙袋とお守り
明らかに怪しいがなぜかそれをもらってしまった伊織は
紙袋の中身を開けるが________

【03話紙袋の中身】

あの女はなんだったのだろうか…。
紙袋の中は大量の紙が入っていて、ずっしりと重い。
同じく謎の女にもらったお守りのほうは…普通だな。ただのお守りだ。

家に帰ってすぐに自分の部屋のデスクに紙袋とお守りを置き、
荷物を片して紙袋の置いてあるデスクに腰を下ろした。

怪しいことが書かれたものだったらどうしようか…
あの時は何故か何も考えられなくてつい受け取ってしまったが、
冷静に考えれば知らない女からこんな大きなものをもらうとか
怪しすぎるだろ僕は馬鹿か。

人生や価値観が変わるもの…か。
別に僕は今の人生に不満はないし、こんな紙の束にそんなものが
あるとは思えない。興味もない。
だけどいつの間にか僕はその紙袋を開け、中身を見ていた。

「………しょ、う説…？」

柄にもなく口に出るほど驚いた。
紙袋に入っていたのは誰かが書いた小説だった。
拍子抜けだ。人生や価値観が変わるものとはこれのことだったのか。
こんな小説で人生や価値観が変わるなんてあの女も大概だな。

僕は小説は人より読む方だ。
何にも興味が持てないゆえ適当に手に取ったものを
暇つぶしで読む程度だが。
だがどのジャンルの小説を読んでもどの作者の小説を読んでも
僕は何も思わなかったし、人生が変わるとか価値観が変わるとかいう
体験もしたことがない。

先入観なのかも知れないがこれが現実だ。
言い忘れていたが父子家庭の僕だが、父は小説が好きで
部屋いっぱいに本がある。それを全部読んでもなお
僕は何も変わらなかった。ただの暇つぶしにすぎない。

「…馬鹿馬鹿しいな。まぁ暇つぶし程度に読むか。」

ちょうど父の本棚にある本も全て読み終えたところで
暇つぶしの道具が尽きていた。わざわざ本屋に行くのも面倒だし、
2週目に入ろうと思っていたが、ちょうどいい。

そして僕は懲りずに何も考えずその小説を読み始めた。

【次回、04話人生最悪のバッドエンドー1月17日までに公開ー】

更新超絶遅くなってすみません💦💦
頑張って定期更新していきます！！