君と出会えたこの１年 #２

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それから３年の時が経った

あの日、彼女の頭を撫でていたら、気づいたときには彼女の体はすでに腐っていた

彼女との出会い、彼女との思い出を毎日毎日繰り返し思い出して幸せに浸る

それだけで幸せだった

別に殺したかった訳じゃない

愛していたのも本当

彼女との未来だって描いていた

なのにそれを壊し、彼女と僕の心を殺したのは国王とその国だった

ただお互いに寄り添って歩いていきたかった

でも、もう腐ってしまった彼女の死体をいつまでも外に置いておくのは危険だし可哀想だ

だから、彼女の骨と腹にある骨をを少しだけ貰いそれ以外は全部埋めてあげた

骨は細い金属のチェーンに通し、首に掛ける

彼女と住んでいた家を１度だけ見、王城へと向かう

過去にすがるのは止めた

な
あとは僕の為すべきことをしなければならない

どんなに離れがたくても

父親
国王は僕と対面した２年後に崩御された

僕が国王を暗殺したという噂が出回る

それでも父は愚王だった

税金の無駄遣いが激しかった

国民の意思と僕のために

僕は周りからと自らの意思で王座についた

そして現在

今日が即位式

馬車に乗り町を、国を回る

次の王が誰かを知らせるために

手を振っていると１人の女性と目があった

その瞬間

肌がゾクリと粟立ち、どこかで赤子の産声が上がった気がした